2008年 07月 22日
「いのちの食べかた」を観てきました。
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EarthDayMarketを終了した後、ワタクシ、長きにわたってみたかった映画を観てきました。
高田馬場まで飛んでいき、見た映画は邦題:いのちの食べかた 原題:Our Daily Breadです。
原題を見たとたん、どうしても観なくてはと思っていたのですが、大阪、奈良、京都、神戸(この辺はウロウロできる距離デス)での上映のタイミングに合わずに、ようやく東京で観ることができました。ワインとパンといえば、キリスト教の代名詞でもありますが、それとこの原題が妙にオーバーラップしていてどうしても観たかった映画なのです。
ナレーションは全くなく、音楽も全くなく、きれいな映像で淡々と私たちの日々の糧を得ることができるまでのバックグラウンドを見せてくれています。私たちが食べる糧を、その場にいる労働者が提供して、またその労働者も糧を得るための賃金を得ている・・・と、考えれば考えるほど深い映画でした。
EarthDayMarketで一日中暑い中立っていたので、その疲れと映画館のエアコンの具合で寝るかと思いましたが、なんのなんの。
工業製品化してしまうことの利点と欠点。特にそれを考えさせられました。
工業製品化することが悪いことではなく、それを否定すると私たちの生活を否定することにもなる。かといって、全面肯定し、今までのやり方を軽視してしまうと、それはそれで人という動物としての存在を否定することになりやしないか、とドキドキして見てしまいました。
目をそらしてしまいたい映像も多かったのですが、観ることで次に繋がる気がしました。野菜たちがどう作られているのか、お肉やお魚がどういった過程で動物からタンパク源という商品に変化するのか、など。1時間少しだったと思いますが、なかなか濃厚な映画でした。
野菜が広大なハウスの中で機械的に栽培され、農薬を完全武装した人がまき、(別のシーンでは機械が自動的にまいていた)、黙々と機械的に収穫する人たちがいる。
魚の養殖を行い、それを大きな掃除機のようなもので吸い上げて、自動的に捌く機械があるとか、生まれたばかりのヒヨコがかご一杯に詰められて、コンベヤに運ばれてワクチンを打たれる、とか。豚や牛の生まれてから、私たちの知っている豚肉や牛肉になるまでの過程とか。私たちが食べる岩塩の採取方法とか、アーモンド?オリーブ?やひまわりの収穫の過程だったり・・・(収穫するために、溶剤をまいて植物を枯らす、とか)。
見づらい映像もありましたが、私にとってはとても大切な映画の一つになりそうです。お肉系をほとんど食べない私ですが、「私はお肉は食べないから」という一言で片付けられない一面を見た気がします。この映像を見るのが嫌だから、ベジタリアンに転向する、とか以前に、現実と向き合う大切さを知った気がします。同時に、顔の見える温かい心の詰まっているものを選んで「いただきたい」と思ってしまいました。
と長々書いてしまいました。
まだ上映が続いているので、是非、皆さんご覧ください。
さ、明日から畑だ。
ウチは映画のことを考えると、とてもアナログなシステムだなぁ。
お鍋でぐつぐつジャムを炊いてるし。
Ms.BBでした。
高田馬場まで飛んでいき、見た映画は邦題:いのちの食べかた 原題:Our Daily Breadです。
原題を見たとたん、どうしても観なくてはと思っていたのですが、大阪、奈良、京都、神戸(この辺はウロウロできる距離デス)での上映のタイミングに合わずに、ようやく東京で観ることができました。ワインとパンといえば、キリスト教の代名詞でもありますが、それとこの原題が妙にオーバーラップしていてどうしても観たかった映画なのです。
ナレーションは全くなく、音楽も全くなく、きれいな映像で淡々と私たちの日々の糧を得ることができるまでのバックグラウンドを見せてくれています。私たちが食べる糧を、その場にいる労働者が提供して、またその労働者も糧を得るための賃金を得ている・・・と、考えれば考えるほど深い映画でした。
EarthDayMarketで一日中暑い中立っていたので、その疲れと映画館のエアコンの具合で寝るかと思いましたが、なんのなんの。
工業製品化してしまうことの利点と欠点。特にそれを考えさせられました。
工業製品化することが悪いことではなく、それを否定すると私たちの生活を否定することにもなる。かといって、全面肯定し、今までのやり方を軽視してしまうと、それはそれで人という動物としての存在を否定することになりやしないか、とドキドキして見てしまいました。
目をそらしてしまいたい映像も多かったのですが、観ることで次に繋がる気がしました。野菜たちがどう作られているのか、お肉やお魚がどういった過程で動物からタンパク源という商品に変化するのか、など。1時間少しだったと思いますが、なかなか濃厚な映画でした。
野菜が広大なハウスの中で機械的に栽培され、農薬を完全武装した人がまき、(別のシーンでは機械が自動的にまいていた)、黙々と機械的に収穫する人たちがいる。
魚の養殖を行い、それを大きな掃除機のようなもので吸い上げて、自動的に捌く機械があるとか、生まれたばかりのヒヨコがかご一杯に詰められて、コンベヤに運ばれてワクチンを打たれる、とか。豚や牛の生まれてから、私たちの知っている豚肉や牛肉になるまでの過程とか。私たちが食べる岩塩の採取方法とか、アーモンド?オリーブ?やひまわりの収穫の過程だったり・・・(収穫するために、溶剤をまいて植物を枯らす、とか)。
見づらい映像もありましたが、私にとってはとても大切な映画の一つになりそうです。お肉系をほとんど食べない私ですが、「私はお肉は食べないから」という一言で片付けられない一面を見た気がします。この映像を見るのが嫌だから、ベジタリアンに転向する、とか以前に、現実と向き合う大切さを知った気がします。同時に、顔の見える温かい心の詰まっているものを選んで「いただきたい」と思ってしまいました。
と長々書いてしまいました。
まだ上映が続いているので、是非、皆さんご覧ください。
さ、明日から畑だ。
ウチは映画のことを考えると、とてもアナログなシステムだなぁ。
お鍋でぐつぐつジャムを炊いてるし。
Ms.BBでした。
by fukudafarm2002
| 2008-07-22 17:24
| 「食」のこと