機械化するということの光と陰

すこし重い話になるかも、です。

私たちの圃場では、農作業に機械を導入しています。
いろいろの機械があるのですが、そのなかで最近思ったことを書こうと思います。

実は私は先日、草刈機で怪我（打撲）をしました。
たいしたことは無いのですが、それで少し思ったことを書きます。
私たちの草刈り機は２タイプあって、肩から機械をかけて回転する歯を操って草を刈る機械と、もう一つは機械が自動的に動いて、一定の面積を同時に刈ってくれるタイプの２つがあります。どちらも便利なんです。必須なんです。
が、扱いなれていても、ひょんなところでこういうことが起こるということを体験しました。今から思い出しても、ゾッとします。

私は機械系が好きなので、機械を触ることにはアレルギーはありません。
また、体力も比較的あると思います。運動神経もソコソコはあると思います。だから機械を扱うことには問題は無いのですが・・・。

これ、高齢者の方だったら、あるいは体力が無いとされる方だったらどうなんでしょうか？なにかあったときに、即座に動けるのでしょうか？危険を回避できるんでしょうか。私は複数の人間が圃場に居たので、なんとかなりましたが・・・。圃場で１人で作業中にこんなことがあったらどうやって危険を回避できるんだろう？と思ってしまいます。

農業人口の平均年齢が上昇してきて、機械化することで生産力を保つ、という考え方がありますが、ほんとうに高齢者の方に対応できるのだろうか？と不安に思いました。

自動車の運転で高齢者ドライバーには一定の審査が必要になると聞いたことがあります。農作業の機械についても、一つの案として、そういうことが必要になりそうにも思います。
機械化するということは、恩恵がありますが、もう一方で危険が伴います。諸刃の剣だと思います。ヒューマンエラーがことごとくつぶれていくようなシステム化されたものだったらリスクは減るでしょうが・・・。そんなこと、機械を使うんだから、Risk your ownじゃないか、というご指摘はごもっともなのですが・・・。

かといって、機械を導入することをやめて、１から手作業をしろ、と思っている訳ではありません。私たちの生活の中で、便利になった部分が目立てば目立つほど、潜在リスクがあることを再認識したから、こういうコラムを書いています。

普段は議論されにくい１部分ですが、こういうこともあります。
ここに書くべきかどうか、悩んだのですが、農産物を作るときに孕んでいるリスクの一つにこういうことがある、ということをお伝えしたかったので・・・。

さ、また、明日から頑張ります。
Ms.BBでした。